


前回の続き
そういう訳でさっそく仕事の休みを利用して、沖縄那覇空港から中部国際(セントレア)空港行きのチケットを購入した。
中部地方は初行きであるが、今回の目的地であるI先生の相談室は岐阜県にあり、
名古屋からは電車で1時間くらいの距離らしい。いろいろと不便な面もあるので名古屋のビジネスホテルに宿泊し、岐阜へは電車で行く事にした
名古屋はまだ3月だというのにかなり寒くて革ジャンにマフラー巻いてもまだ寒いくらいでした(;´∀`)
当日、岐阜のI先生の相談室に出向いた。
チャイムを押すとどうぞという声が聞こえた。扉を開けると思ったよりも大柄なI先生が私を出迎えてくれた
そして玄関脇の応接室に通してくれた、そこは2脚のソファを挟んでテーブルがあり、脇にはおそらく催眠のセッションで使うであろう大きめの寝椅子が備え付けられてあった
事前の予約メールで伝えた通りセッションの目的を伝えながら雑談をした
学校関係の仕事の経験があること、
催眠療法を仕事として行なっている事など、
共通点が多いので自然と話も弾みます。
ひとしきり話も終わって、いよいよ催眠療法のセッションを始めた
I先生の誘導技法は運動催眠から知覚催眠、知覚催眠から記憶催眠と少しずつ段階的に催眠を深めて行くやり方です
運動催眠→運動に関する催眠。後倒法や手がくっつく暗示など
知覚催眠→身体の感覚に関する催眠。手の無痛暗示や味覚を変化させる暗示など
記憶催眠→過去の記憶の再現や記憶に伴う感情の変化の暗示など
オーソドックスな催眠療法のやり方であるといえます。
I先生は、まず後倒法から入りました
後倒法というのは被催眠者(催眠誘導される人)に足をそろえて立ってもらい、
催眠者(催眠誘導する人)が後ろに立ち、
身体が後ろに引っ張られていくという暗示の言葉かけをしていくうちに、
身体が次第に後ろに引っ張られていくという催眠法で、催眠の導入に最もよく用いられる方法でもあります
最初は直立不動の姿勢で立った状態から自分の意志で後ろにもたれるようにしていきます
直立不動の姿勢のまま後ろに倒れるというのは多少恐怖感がありますが、催眠者を信頼して、身体をお任せして、リラックスして支持通りに後ろに、
すーっと倒れる、っていうか、もたれていきます
I先生はそれをちょうどななめ45°くらいの位置で支えてくれます
そして今度は
「もたれようと思わなくても、どういうわけか3つ数えると次第にふわーっと倒れていきます」
と暗示をします
自分からさほど倒そうと思わなくても身体がすーっと倒れていきます
積極的にその言葉かけに身を任せて後ろに身体が
何となく、
倒れていくような感じがして、
私の身体は倒れていきました
(この時点で大切なのは、それほど暗示の言葉どおりの反応がなくても、そんな気がするかなというくらいの気持ちで積極的に催眠者の暗示の言葉に身体を任せるということが大切だということです。
九州大学の催眠学の研究者であった成瀬悟策先生は、催眠というのは相手を信頼して相手の言葉に身を任せるお任せ体験だ、と述べておられます
催眠というのは被催眠者が絶対に私は催眠にはかからないぞ、と思っていると絶対にかかることはありません。
催眠というのはできるだけ自覚している意識を低減させて、自分の身体に起こる反応や運動を、自分で動かしているという自覚度を減らすような作業ともいえます
だからこの導入の段階で催眠者の言葉に自覚的に反発するというのは、せっかくの催眠体験を自分で止めてしまうことになるのです)
そして、後倒法が終わると、次はソファに腰掛け、両手がくっつくという催眠課題に入ります
肩の高さよりちょっと上くらいの位置で、肩幅よりちょっと広めに両手を広げます
最初はI先生が両手がこのようにゆっくりくっついていきますよ、と私の手をとって誘導していきます
そして今度は誘導をしないで3つ数えるとゆっくり磁石で吸い寄せられるように両手がすーっとくっついていきますよ
と、暗示をかけていきます
すると、
私の両手は少しづつ近づいていきます
最初はゆっくり 近づいていく
そして最後の方には磁石でくっつくようにぴたーっとくっついてしまいました
私の方には自分で動かしているという自覚は全く無く、
両手が勝手に動いてくっついたという感じしかありません
まさにオートメーション!自動的に動いた感じがあまりに顕著なので、思わず
ははは(´∀`)
って笑いがでるほどでした
続く
臨床心理士によるスカイプ・カウンセリングを行なっています。沖縄県内在住の方であれば出張してのカウンセリング、催眠療法、自律訓練法の指導等にも対応します
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